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2005-06-05

プラチナの万年筆にヨーロッパサイズのカートリッジを使う

今回の改造も、改造と呼ぶのもおこがましいような内容である。しかし、誰かの役に立つのではないかと思うので、その希望を持って書いておくことにする。

ご存じの通り、万年筆メーカー各社は、自社の万年筆には自社のインクを使うことを、たいがいの場合は強く推奨している。国内で言えばパイロット、セーラー、プラチナの各社が作っているカートリッジの差し込み口はその形状がすべて異なるため、互換性はない。海外でも、Pelikan やMONT BLANC、rotring などのメーカーのカートリッジは互換性があるが、例えば LAMY とこれらとの間に互換性はない。

上記の例の中で「Pelikan やMONT BLANC、rotring などのメーカー」のカートリッジを指して「ヨーロッパサイズ」あるいは「ヨーロッパ標準サイズ」と呼ぶこともご存じの通りである(以下の記述では「ヨーロッパサイズ」に統一する)。すべてのメーカーがヨーロッパサイズを採用していれば、いろいろなメーカーのインクをいろいろなメーカーの万年筆で手軽に使うことができて、ユーザーとしては楽しみの幅が広がるのだが、現状はそうなってはいない。

しかし、プラチナでは、自社規格カードリッジを使用する万年筆にヨーロッパサイズのカートリッジを付けることのできるアダプタを販売している。これを使ってみようというのが、今回の趣旨である。

アダプター
(画像をクリックすると拡大します)

上の写真が、売られているアダプターである。ヨーロッパサイズのカートリッジが一本セットで入っている。アダプターは青い枠で囲った部分。カートリッジを差す部分にこれを先に差しておけば、ヨーロッパサイズのカートリッジが使えるという仕組みだ。税込みで 105 円。

実際にプラチナ製の万年筆の中を覗き込み、アダプターもしげしげと眺め、ペン軸に差してみた。写真に撮ろうとしたが私のテクニックでは無理だったので、おおよそこのような構造なのではなかろうかという推測を図にしたのが以下。

図解
(画像をクリックすると拡大します)

稚拙な絵で申し訳ない。右側が拡大図。ペン軸側の黄緑色の部分が、カートリッジが結合する部分。この部分をアダプターの上半分で覆ってしまい、より細い差し込み口(水色の部分)を下半分で用意することで、ヨーロッパサイズのカートリッジが差せるようになるという仕組みだと思う。

アダプターを介して、ヨーロッパサイズのカートリッジを使ってみたが、何の問題もなかった。当然といえば当然だが、こんな小さいパーツでもその役割をしっかりと果たすのだなあ、とちょっと感動した。

アダプターは柔らかいプラスチックでできているので、特にポケットサイズなどの、ペン軸の深い部分に差し込み口があるようなタイプでは、一度差してしまうと抜くのは大変である。この点は覚悟しておいた方がいいだろう。

願わくば、他のメーカーでもこのようなアダプターを作って欲しいものだ。短かったり特殊な形をしている万年筆の場合には、コンバーターを使えない場合があり、好きな色のインクを使えないという事態が発生するからだ。空いたカートリッジにスポイトでインクを入れて使うという手もあるが、こういうアダプターがあればその手間も省ける。もちろん自己責任だが。

一方で「自社のペンには自社のインクを」という主張もよく理解できる(フルハルターさんの「Q&Aコーナー<1>」にある記述が分かりやすいだろう)。長く快適に使って欲しい、というメーカーの思いが込められている。これはこれで大いに尊重されるべきであろう。

ともあれ、現状打破のために改造という試みをしている私にしてみれば、今回紹介したアダプターのような存在は、リスクを冒さないですむのでとても助かることは事実だ。

紹介したアダプターはこちらで購入可能です。

投稿日:2005-06-05| カテゴリー:改造してみました

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